とりむね肉をおいしく食べることができるおすすめのレシピ
とりむね肉は安いです。国産のむね肉は大手のスーパーでは1kgあたり300円台で売っていることがあります。
もやしなんかと一緒で客を引き付けるために特売になることが多いです。イオン系や西友などの大手のスーパーではいつでもだいたい1kgあたり400円くらいで買えます。
なんでこんなに安いのかというと、肉用若鶏は妊娠期間と飼育期間が短いからです。生まれてからたったの数週間で出荷されます。それに対して豚や牛は妊娠期間と飼育期間が長いです。豚の場合は飼育期間は半年、和牛の場合は飼育期間が30カ月かかります。
出荷するまでに時間がかかるとより多くのえさや手間がかかるので、その分だけコストがかかってしまい、出荷するときの値段も高くしないと商売になりません。
鶏肉・豚肉・牛肉の値段の違いは、妊娠期間や飼育期間が占める割合が大きいです。
飼育期間だけ考えて計算しましょう。鶏の飼育期間は40日から50日くらい、間を取って45日としましょう。それに対して、和牛の飼育期間は30カ月です。日数に直すと30×30=900日ですね。900÷45=20になるので、鶏肉の値段を100gあたり80円とすると、和牛は20倍の1600円になります。ブランド牛によって値段は変わってきますが、大きくは間違っていないまあ妥当な数字ですね。
100gあたり80円の鶏肉と100gあたり1600円の和牛肉があったとすると、和牛肉は鶏肉の20倍おいしいからそういう値段が付いているのではなく、和牛肉にはそれだけの費用がかかるということです。
「最高級のA5ランクの和牛」という表現を聞いたことがない人はいないと思いますが、牛肉の等級を決める際には官能検査(味などの検査)はおこなわれていません。A3ランクの肉よりもA5ランクの肉がおいしいとは限りません。この記事の本筋からは離れるので、機会があれば書きたいと思います。
ちなみに、僕は東大経済学部の学生だった時に入っていたゼミは農業経済だったので、農産物には強い関心があります。
そういえば、僕の姉は安い肉には変な薬が入っているから味がおかしいと言ってむね肉を買おうとしません。ソースを調べもせずに思い込みで生きている人は稼ぎも悪いですね。
日本ではむね肉よりももも肉の方が人気があるのでむね肉はもも肉よりも安いですが、むね肉にはむね肉の良さがあります。
もも肉よりもむね肉の方が安いのは、日本ではむね肉よりももも肉の方が好まれているからです。
さて、むね肉をおいしく食べるレシピは僕もいろいろ試してみましたがあまりいいものが見つかりませんでした。
しかし、最近はコロナ禍で暇を持て余したプロの料理人が良質なレシピを公開してくれています。プロの中でも凄いといわれている人たちが考えたレシピと作り方を分かりやすく説明した動画が何本か上がっています。
腕のいい料理人は説明も上手いです。素人がつまづきそうなポイントも分かりやすく説明してくれています。
★からあげ★
最初にこの動画を見ておくといいでしょう。どうして油にたくさん入れるとべちゃっとなるのかを分かりやすく解説してくれています。
次はこれです。プロだと具材は油の表面積の3分の1までですが、この動画は半分くらい入れています。まあ家庭なら半分くらいでもいいんでしょう。
油は半分漬かるくらいで揚げています。お店ではやらないと思いますが、半分漬かるくらいの油で揚げてもプロが食べてもおいしいと感じるからあげを作ることができるのは嬉しいですね。
これは油はたくさん使っています。からあげを3分揚げてから休ませる調理法を紹介しています。前の動画は休ませていませんが、半分漬かる程度で揚げるのでゆっくり火が入って休ませる必要がないんだと思います。
おいしいからあげを作るには上記の3本のどれかの動画を真似すればいいです。人によって味付けや揚げ方が違うので、自分の好みに合わせていいとこどりしてください。
余裕があればこちらもおすすめです。やはり3分揚げて休ませています。こちらはイタリア風のマヨネーズのレシピも公開しています。
クラシルでは一流の料理人が家庭でも作ることができるレシピを公開していますが、FOOVERでも良質な動画がたくさん上がっています。
Amazonでは油料理にも使える非接触式の温度計が出ていますが、これが一番安いです。箸や衣を入れて温度を測る方法がありますが、僕でも覚えるのがめんどくさいです。機械を使ってちゃちゃっと測るのが速くてしかも正確です。
★白菜ととりむね肉の炒め★
脇屋シェフのチャンネルには中華のメニューがたくさん上がっていておすすめです。
★チキン南蛮★
みんな大好きなチキン南蛮の良質なレシピも上がっています。こちらはあえてむね肉を使うことでさっぱりとした触感に仕上げています。むね肉のメリットを活かしている素晴らしいレシピです。
食中毒の知識も増やしていきましょう。鶏肉はカンピロバクターやサルモネラに汚染されています。カンピロバクターはギランバレー症候群を引き起こすとても怖い菌です。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/57072/1/campy2016.pdf?20200306164655
姉の旦那は調理後に後始末ができない人で、汚れた包丁をそのまま包丁入れに突っ込みます。見て見ぬふりはできないので、なんで包丁を洗わないと危ないのか一応説明してやりましたが駄目でした。後始末ができない人は家族を食中毒の危険に晒してしまいます。
★むね肉のしっとり柔らかステーキ★
ソースはバルサミコを使っています。これもいいですね。作ってみたいです。
串を使って温度を調べる方法を紹介していますが、今はタニタの温度計でも1000円ちょっとで買えます。横着をせずに機械で正確な温度を調べましょう。
★バロティーヌ★
フレンチの巨匠である三国シェフも家庭で簡単にできるレシピを公開しています。いい時代になりましたね。
これは冷まして食べてもいいので作り置きやお弁当のおかずにしても良さそうです。
★保存ができるサラダチキン★
コンビニではサラダチキンがたくさん売ってありますが100gあたり200円くらいします。僕はお前らと違って稼げるのでコンビニで買ってもいいのですが、自分で作った方がおいしいので自分で作ります。
冷蔵庫で3日も持つそうです。サラダチキンはいろいろな料理に応用ができる上に保存できるのは嬉しいですね。しかもヘルシーです。
このチキンを使ってよだれ鶏や棒棒鶏を作ることができます。よだれ鶏と棒棒鶏のレシピは上の動画の概要欄に貼ってあります。
こちらはどうしてむね肉がパサつくかを科学的に説明してあります。自分でいろいろ試したい人は見ておくといいでしょう。
フレンチ風の味付けにしたい人はこちらがおすすめです。
まだ僕も勉強中ですが、これだけあればあと1年はお財布と体にもやさしい鶏むね肉ライフを送ることができそうです。
僕は稼げるから他のお肉でも別にいいんですけど、むね肉にはむね肉の良さがあります。安いからまずい、美味しくできないだろうと思い込むのは考えが浅いです。そういう人はあまり稼げない上に価値がないものにお金を突っ込んで散財してしまいます。