ハンドソープの選び方
ちょっと長いんですけど、最初にやさしい皮膚科医先生のこのツイートを読んでください。
【TVのトンデモ情報に注意】
— やさしい皮膚科医 (@S96405539) 2021年3月17日
・テレ東がLDK特集で薬用ハンドソープを絶賛
・薬用石鹸は『感染症対策に無意味』&『アレルギーや耐性菌等問題点多い』
・米国食品医薬品局は『薬用石鹸は不要』と勧告
・薬用石鹸を常用すべきでない!
・LDK監修医師は“新型コロナはLPSサプリで予防”というトンデモ系の方 https://t.co/LOEyg6ARgV pic.twitter.com/S3K7UmdSKI
このように、良心的な皮膚科の先生は抗菌成分が含まれている医薬部外品という表記がある薬用ハンドソープではなく、普通の石鹸やハンドソープを勧めています。
2016年に厚生労働省はトリクロサン等を含む薬用せっけんの切り替えを要請しました。
その後、日本のメーカーはトリクロサンなどを含む薬用せっけんの販売を中止しましたが、現在でもしれっとイソプロピルメチルフェノールという別の殺菌成分を使って薬用のハンドソープなどを販売しています。良心がないんでしょうね。
ウイルスや細菌を殺菌するのは界面活性剤の作用です。せっけんのように泡が立つものであればすべての製品に界面活性剤が含まれています。知識がないと何となく薬用ハンドソープの方が効果があるような気がしてしまいますが、抗菌成分が含まれている薬用のハンドソープなどを使うメリットは一つもなく、デメリットしかありません。
薬用のハンドソープは殺菌成分を添加するために余計なコストがかかってしまうので、殺菌成分が含まれていない普通のハンドソープや石鹸などよりも高価になります。デメリットしかないものを高いお金を出して買う意味はありません。
Amazonなどでも薬用でないハンドソープを見つけるのは大変です。値段が安いものなら、ボディソープなどもハンドソープとして使用ができます。
Amazonで手頃なハンドソープを調べてみると、カネヨというメーカーのハンドソープが見つかりました。液体でも泡でも使えるそうです。泡で使いたい場合は今使っている泡のハンドソープの容器に詰め替えるといいです。
5kgで1500円くらいです。500gに換算するとたったの150円なので、キレイキレイやミューズよりも圧倒的に安いですね。
次に、この記事を読んでください。
96405539/st
atus/1372171560975437827?s=2
手洗いは新型コロナウイルスだけでなく食中毒を予防するためにも大事ですが、新型コロナウイルスにおける接触感染の割合は1割程度だと考えられています。
感染状況によっては環境消毒も必要になることもあります。次亜塩素酸水には注意が必要です。
次亜塩素酸水は一定の条件を満たしたものだけが新型コロナウイルスの消毒に有効です。
次亜塩素酸水は時間が経てばただの水に戻ってしまいます。次亜塩素酸水の生成装置がある家庭や職場はまずないと思います。そのへんの通販やスーパーで売っている「次亜塩素酸水」はウイルスを不活化させる効果がないただの水である可能性が高いです。
アルコールに関しても注意が必要です。70%以上の濃度がないと効果はありませんが、アルコールの濃度が高すぎるとウイルスを不活化させる前に蒸発してしまいます。
アルコール濃度が記載されていない商品は買わないようにしましょう。よく見かけるコイツもアルコール濃度が記載されていないので、どの程度の効果があるのか分かりません。
医薬部外品の記載がある消毒用のエタノールであれば間違いはないですが、それなりの値段がします。
コロナ禍が始まって町中からアルコールが消えたときに、燃料用アルコール(メチルアルコール)も一緒に消えていました。燃料用アルコールは有毒なので間違っても手指の消毒や環境中の殺菌には使わないでください。
食品用のアルコールも環境中の消毒に使用することができます。日本酒や焼酎の醸造メーカーが濃度の高い消毒用のアルコールの販売を始めましたが、それと同じです。もちろん、手指の消毒に使っても問題はありません。
こちらはコックが付いていないので小分けするときにめんどくさそうではありますが、値段は圧倒的に安いです。一斗缶の方は1Lあたり4200÷18=233.33円という安さです。
こちらはコックが付いているタイプになります。1Lあたりのお値段も4600÷20=230円なので、コックなしのアルコールよりも小分けが楽だと思います。今使っているボトルに
感染状況によっては環境中のこまめな消毒も必要になることがありますが、このお値段であればお店の負担も小さくなります。安いからと言って効果が不明な次亜塩素酸水やなんちゃってアルコールに手を出すのはやめましょう。
「空間除菌」と記載してある商品はすべてトンデモです。買わないようにしましょう。
厚生労働省は新型コロナウイルス対策として換気をしながら湿度を40%に維持するように呼びかけています。
https://www.mhlw.go.jp/content/000695178.pdf
このあたりも分かりやすくまとまっています。
https://www.eng.u-hyogo.ac.jp/topics/corona/health-news20-20210112.pdf
湿度を40%以上に保つことには他にもメリットがあります。こちらのツイートも参考になります。冬場であればダニのリスクはないので50%程度に維持するのがいいようです。
【乾燥した部屋にいるだけでシワが増える!😖】
— やさしい皮膚科医 (@S96405539) 2020年10月30日
・湿度30%の部屋で7時間眠ると、肌の水分が24%低下
・湿度40%の部屋で30分過ごすと、70%の部屋に比べて顔の小じわが23%増加&弾力低下
日本の冬は加湿器が必須です!
湿度は常に45%-50%程度で保つのが良いでしょう☺
※湿度50%超えは、ダニのリスク有り
やさしい皮膚科医先生は象印の加湿器を勧めています。やさしい皮膚科医先生は象印のEE-DA50を勧めていますが、古いモデルです。古いモデルなのに謎の値上がりをしています。ざっと見ると最新型ではないけれどEE-DA50よりも新しいこのシリーズなら安く買えます。部屋の広さに合わせて選ぶといいでしょう。